1917、3289
新考、清隅(ノ)池は大和國添上郡にあり。他は通説通り。
折口辞典、新考と同じ。
全釈、清隅之池…大和國添上郡に清澄莊がある。今、五箇谷村と改めてゐる。その大字、高樋に清澄池がある。他は通説通り。
齋藤総釈、全釈と同じ。
全註釈、全釈と同じ。この二つの池は、離れた地にあるが、共に有名なので取り上げられたのであろう。劔の池は、人麻呂の妻の里である輕に近く、清澄の池は、人麻呂の本貫の地に近いのは、偶然のことだろうか。
窪田評釈、全釈と同じ。
佐佐木評釈、新考と同じ。
私注、大和志の高樋説は確証がない。郡山に近い清澄莊か。或いは普通名詞か。
大系、私注とほぼ同じ。
注釈、私注とほぼ同じ。沢瀉の引用で郡山説は大和志料にあることがわかる。
全集、私注とほぼ同じ。
だいたい全釈、私注あたりで、細かい地名の比定も出尽くした感がある。